2013年8月31日土曜日

自動実行ツールの構成

前回の投稿

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前回の投稿に引き続き、今回は自動実行ツールの構成を示します。

自動実行ツールの最低限の構成は以下の通りです。


download.bat

自動実行するためのコマンドを発行するバッチファイルです。
詳細は、次項以降で見ていきます。


process-conf.xml 

このxmlで、どのようなデータをロードするかを定義します。
ダウンロードなのか、アップロードなのか、どの項目なのかなど
詳細を定義するために利用します。

これも後述します。


contactDownloadMap.sdl

これは、セールスフォース内の項目とCSVファイルの項目を
対応づける定義情報を持っています。
これについても後述します。


encrypt.bat

パスワードを暗号化するバッチファイルです。これはインストールした
データローダに含まれています。
いまは説明の便宜上、同一フォルダに入れています。

中身は以下のような感じです。
@echo off
"C:\Program Files (x86)\salesforce.com\Data Loader\Java\bin\java.exe" -cp "C:\Program Files (x86)\salesforce.com\Data Loader\dataloader-26.0.0-uber.jar" com.salesforce.dataloader.security.EncryptionUtil %*

このバッチファイルはあまり理解する必要がありません。
「encript.bat password」と実行すると、
暗号化された「password」が生成されるバッチファイルです。


process.bat

これがデータローダを直接実行するバッチファイルです。
これもインストールしたデータローダに含まれています。
使い勝手を優先し、インストールフォルダからコピーして保存しています。

こちらも中身をお見せします。これも理解する必要はありません。
@echo off
if not [%1]==[] goto run
echo.
echo Usage: process ^<configuration directory^> ^[process name^]
echo.
echo      configuration directory -- directory that contains configuration files,
echo          i.e. config.properties, process-conf.xml, database-conf.xml
echo.
echo      process name -- optional name of a batch process bean in process-conf.xml,
echo          for example:
echo.
echo              process ../myconfigdir AccountInsert
echo.
echo          If process name is not specified, the parameter values from config.properties
echo          will be used to run the process instead of process-conf.xml,
echo          for example:
echo.
echo              process ../myconfigdir
echo.

goto end

:run
set PROCESS_OPTION=
if not [%2]==[] set PROCESS_OPTION=process.name=%2

"C:\Program Files (x86)\salesforce.com\Data Loader\Java\bin\java.exe" -cp "C:\Program Files (x86)\salesforce.com\Data Loader\dataloader-26.0.0-uber.jar" -Dsalesforce.config.dir=%1 com.salesforce.dataloader.process.ProcessRunner %PROCESS_OPTION%

:end


データローダの構成の説明については、以上になります。

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2013年8月24日土曜日

セールスフォース・データローダの自動実行バッチ化

セールスフォースでは、データを一括インポートまたは一括エクスポート
するための「データローダ」というアプリケーションを無償提供しています。



これ、利用したことある方はみなさん共感頂けると思いますが、
CSVファイルに一括で出力できたりとても素晴らしいのですが、
使い勝手があまり良くないです。

特に抽出したい項目を選んで、SOQLを作成する画面なんか
きゃーーってなるくらい細かいマウス操作を必要とします。

そこで、考えました。
定期的なデータ抽出やインポートであれば、ワンクリックでできないかと。

そして色々サイトを調べると、コマンドで自動実行できるらしい!
ということがわかり、使っているので以下にまとめていきます。

以下の標題部分をクリックすると、詳細な手順が表示されます。

データローダのインストール

自動実行ツールの構成

download.batの設定方法

process-conf.xmlの設定方法

contactDownloadMap.sdlの設定方法

自動実行方法

ファイアーウォールの許可設定

パスワードの暗号化

データローダのインストール

セールスフォースのデータローダのインストール方法を
説明します。


まず、セールスフォースのサイトからデータローダを
ダウンロードします。

名前プルダウンから「設定」をクリックします。

「管理者設定」-「データの管理」-「データローダ」をクリックします。

ダウンロードをクリックします。

ダウンロードを開始します。

以下のアイコンをダブルクリックし、インストールを開始します。
「I Agree」ボタンをクリックします。

「Next」ボタンをクリックします。

インストール先を確認し、「Install」ボタンをクリックします。
※64bitパソコンの場合「C:\Program Files(x86)\」配下にインストールされます。
  インストール先は、今後のツール実行で使用するので、覚えておいてください。

インストールが開始されます。

インストール完了です。

インストール先を確認します。

インストールは以上で完了です。

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2013年8月23日金曜日

会社員が余暇にボランティアをする4つのメリット

会社員の私がNPOでボランティアを始めて
得られたメリットがいくつかあります。

その中でも、意図せず
副産物的に得られたなぁと感じたものがこの4つです。

最初はこのメリットを得られると思って活動していた訳ではなく、
途上国のために何かやりたい!という思いで活動を始めました。

しかし、振り返ってみると意図して得ようとしていないけど
副次的に得られた実務的なメリットって結構沢山ありますね。




他業界を知ることができる

NPOボランティアは様々な業界から集まってきています。
コンサルタントだったり、システムエンジニアだったり
営業職、事務職もいて、弁護士や看護師もいます。

商社マンや銀行員、記者や教諭など
挙げるときりがないくらい、たくさんの職種の方がいます。

こういう多様な職種の方々と交流するのは
「職種あるある」のような話が聞けて楽しいという以外に
自分の仕事にも生きることがあります。

例えば、何かイベントを開催する場合、
段取りの仕方が職種によって違います。

また、同じ事柄について議論していても、視点が違います。

この「違い」というのが、沢山の気づきを与えてくれます。

会社勤めをしていると、周りの人たちも同じ思考回路なので
この「違い」の視点を会議などで提示すると、
議論が活性化して、よりよい判断が得られたりします。


自己スキルの市場価値が客観的に分かる

これも色々な方と一緒に仕事をしていると気づくことなのですが、
自分が今持っているスキルが市場価値があるのかどうかを
より客観的に知ることができます。

会社にいると、同僚も上司も同じようなスキルセットになっていて
その同じスキルを使って長い間仕事をしたりすると、
何か自分のスキルなのか分からなくなります。

しかし、様々な職種の方と一緒に仕事をすると
自分しか持っていないスキルとか強みとかを知ることができます。

自分が体得しているスキルがどういう形でボランティアに生かすかを
実践していくことで、その市場価値がわかってきます。

市場価値というと金銭的価値っぽいので少し語弊がありますが
皆さんの役に立つスキルかどうかが認識できる、というところでしょうか。

私の場合、システムエンジニアなので、システム系のスキルは
プロボノのレベルで生かすことができています。
ただ、生かしているスキルは、社内ではごまんといるスキルです。


人脈が広がる

私は生来内気な性格なので、人脈を積極的に広げることに消極的です。
今の仕事をやっている限り、人脈を自ら広げる必要性がありません。

昔、異業種交流会などにも参加したことがあるのですが
合コン以上の刹那的空間で、名刺=人脈という定義に違和感を覚えました。

しかし、ボランティアをやることで広がる人脈は違います。
同じ目的のために長期間一緒に時間やスキル、アイデアを共有して
何かを作っていく過程を共有するので、深さが違います。

ちょうど高校の文化祭の雰囲気です。
それまであまり話したことなかった隣のクラスの友達と
気が付いたら仲良くなるような感じです。

数か月前まで知らない人同士だったのに
いいバランスでギブアンドテイクできる深い人脈になっていきます。

たくさんのボランティアに従事すると
それだけ沢山の人に会えるため、人脈も一気に広がります。


社会に貢献している実感がある

会社勤めをしていると、1人1人の役割分担が決まっていて
その中で仕事を進めるので、事業全体が見えづらいです。

事業全体が見えづらいと、よく言われる「歯車」の状態になり
目の前の仕事をこなすだけになり、
「私は何のためにこれをやっているんだろう」という状態になりかねません。

NPOの場合、一般企業よりもミッション(運営理念)が社会貢献的です。
かつ、具体的な活動が、ミッションに直結しているので、明確です。

そこでボランティアをするということは、
自分たちも明確なミッションの下で活動することになるので、
社会に貢献している感覚が非常にあります。

今の仕事でより
社会貢献的な仕事ができれば、それに越したことはありません。

それができない場合、ボランティアをやることで社会における
自分の存在意義を見出しながら、それを動機づけとして仕事を
やっていくという考え方もありだと思います。


いかがでしょうか。 何のまとまりもないメリットですが、
どのメリットも、緊急性が低いけど、重要性の高いものだと思います。

日々の仕事に忙殺されてしまっていることに疑問を感じている方は
ぜひ私までご連絡お願いします笑。


2013年8月17日土曜日

Wordの出力(レポートからの出力)

「1レコード=1取引先責任者」として、Word文書を出力する方法を
共有しましたが、これだと会員全員分のWord文書を一括出力できません。

これを一括出力する方法が、Conga Mail Mergeの機能です。

セールスフォースレポートのデータを使用するため、まずはレポートを
作成します。

1.まず出力したい元データをセールスフォースレポートで作成します。
  ここでは、営業部長の一覧を作成しています。
  必ず、取引先責任者IDを列の一番左に設定します。
  でないと複数のWord文書が出力されません。


 2.レポートを保存する際に、レポートフォルダを「Conga Reports」に
   します。
   ここに保存しないと、セールスフォースレポートを利用できなくなります。


 3. 「Conga Reports」に保存されていることを確認します。
   確認したら、メニューにある「Conga Mail Merge」を選択します。

 4.Conga Mail Mergeの画面が表示されたら、「Letters/Documents」に
   チェックを入れて、「Next」ボタンをクリックします。


 5. Sourceで「Reports」を選択します。すると、その下の画面に
   Conga Reportsに格納されているレポートの一覧が表示されるため、
   該当のレポートを選択します。その後、「Next」ボタンをクリックします。




6. 選択したレポートの中身が表示されます。ここでWord文書出力が不要な
  データのチェック(Include?の部分)を外します。
  「Next」ボタンをクリックします。

7.「Choose a template from your local computer」を選択し、
  テンプレートを選択します。ここの詳しい操作方法は
  「Wordの出力(1レコード=1取引先責任者)」の1.~3.と同様です。

8.ここまでで設定が完了で、あとは出力するのみです。
  「Letters/Documents」ボタンをクリックします。

9.出力結果は以下の通りです。人数分のレポートが正しく出力されています。

以上、Wordの出力(レポートからの出力)でした。




Wordの出力(1レコード=1取引先責任者)
2013年8月15日木曜日

島唄に込められた思い


先日、情熱大陸SPECIAL LIVEというイベントで
THE BOOMの島唄を聞き、とても感動しました。

蝉しぐれの中、宮沢さんの声だけがこだまして
なんともいえないその雰囲気に涙してしまいました。


島唄が流行っているときは私はまだ中学生で
この歌に込められた意味、というものを十分に理解しておらず
高校の授業で取り上げられたことで初めてその意味を知りました。

さて、以下の楽譜を見てください。
何か不思議なことはないでしょうか。


これは島唄の最後の1小節なのですが、
全休符の上に目みたいな記号がついています。

これはフェルマータといい、下にある該当の音符や休符を
少し長めに奏でてください、という記号です。

音楽の授業では、音楽的に見てこれはおかしいということでした。

なぜわざわざ最後の小節で休符を長めに取るように
楽譜上で指示をしなければならないのか、これがおかしいらしいです。


しかし、このおかしい最後の一小節は
作詞作曲した宮沢和史さんにはなくてはならないもののようです。


全休符、つまり平和が、フェルマータで永遠に続きますように。
この歌を最後に世界平和が永遠に続きますように。


という意図が込められているそうです。

島唄の楽譜


沖縄戦は、戦争終期で一番大規模な地上戦です。
空襲を受けた地域は沢山ありますが、地上戦は空襲にはない悲劇があります。

同じ人間が、目の前で人間を殺めたり、
人権を蹂躙するようなことがあるのは、地上戦だからこその悲劇だと思います。


私は、NPOでボランティアをやっていますが、
ボランティアレベルで日本から支援ができるのは、
平時に発生しうる問題のみだと思います。

いくら沢山のボランティアが活動しようが、社会起業家が活動しようが
戦争が始まってしまえば、全て水の泡になってしまいます。


祖父が戦争で死んでいれば、生まれてこなかった1人の人間として
毎年8月15日だけは、戦争で亡くなった方々を思うようにしています。

彼らが一番悲劇を知っていて、
一番色々な話を後世に伝えていくべき方々だと思うからです。

1人1人が戦争の悲劇を知り、単純に戦争は嫌だと思うことで、
憲法が改正されようが、隣国と摩擦が起きようが、石油供給が不安定になろうが
戦争の抑止力になるのではないか、そう思います。


2013年8月6日火曜日

Conga Composer(文書管理ツール)で会員管理の効率化

Conga Composer(日本語読み:コンガコンポーザー)という文書管理ツールがあります。
http://www.congamerge.com/conga/conga-suite.php


Salesforce AppExchageで販売されているアプリなのですが、
日本語がないので、日本では全く無名なのですが、
英語版AppExchangeでは6年連続売上トップ10に入る売れっぷりです。


簡単に機能を説明すると、Salesforceに保存されているデータを
ExcelやWord、PDFに埋め込んで出力するものです。

出力する機能だけでなく、履歴も取り出したデータに関連付けられて
Salesforceのデータとして保存されます。

他にも、出力したExcelやWord、PDFをSalesforceのEメールから
送信できたりもします。(Conga Mail Merge)

アメリカではNPOも寄付管理、会員管理システムで利用されているようです。
価格は、NPO価格で年間48,000円(10ユーザ)です。

日本では、まだ利用されていないツールのようなので、ここに
簡単な使い方(と自分用のメモ)としてここに投稿します。

セットアップ方法

Conga Composerボタンの表示

テンプレート(Word)の作成

Wordの出力(1レコード=1取引先責任者)

Wordの出力(レポートからの出力)



テンプレート(Word)の作成:Conga Composer

ここからは、Conga Composerで実際に出力させるテンプレートの作成について説明します。
以下のような文書に、取引先責任者の名前やそれに付随する情報(住所など)を埋め込んで出力できるようにします。

設定前

設定(出力)後 

1.Conga Composerのアプリを起動し、画面左下にある「Template Builder」リンクをクリックします。

2.Please Waitのメッセージが表示されます。

3. Datasetプルダウンから、格納されているデータのDatasetを選択します。
  全員が閲覧できるデータであれば、Masterを選択します。
  部門のみであればOrg、個人のみであればUsrを選択します。

  ここでは、全員が閲覧できるデータを対象ですのでMasterを選択します。

4.ここからは取引先責任者の名前を文書に埋め込む方法を例示していきます。
  下の画面にある、「様」の部分に名前を入れていく方法を例示します。

5.まず名前のFirld Nameを検索します。取引先責任者なので
  「CONTACT_」で検索します。

6. CONTACT_NAMEが、名前のField Nameですので、その項目を
  クリックします。クリップボードにField Nameがコピーされます。

 7.Word文書に戻ります。「様」の部分にカーソルをあて、
  [挿入] - [クイックパーツ] - [フィールド]を選択します。


8.[M]ボタンを2回押すと、[フィールドの名前]に「MergeField」が
  選択されます。

9.画面中央の[フィールド名]にカーソルをあて、[Ctrl] + [V]ボタンを押すと、
  CONTACT_NAMEが入力されます。

10.[OK]ボタンをクリックします。

11.CONTACT_NAMEというMerge Fieldが「様」の前に表示されます。

12.Merge Fieldなので、ダブルクリックすると全体がグレーアウトされます。

13.名前以外のデータも埋め込めるように、以下のようにMerge Fieldを設定
  しています。

テンプレート(Word)の作成は以上です。

Conga Composerボタンの表示:Conga Composer

ここでは、Conga Composerのボタンを表示する方法を説明します。

1.ホーム画面の右上にある名前プルダウンから「設定」をクリックします。

2.画面左にある[アプリケーションの設定] - [カスタマイズ]をクリックします。

3. 今回は、取引先責任者の情報を用いて文書を出力するため、
  「取引先責任者をカスタマイズする」をクリックします。

4.「取引先責任者ページのレイアウトをカスタマイズする」を
  クリックします。

5. ボタンを表示させたいページレイアウトの「編集」ボタンを
  クリックします。

6.画面上部のボタン配置画面から「ボタン」をクリックします。

7.「Conga Composer」ボタンをドラッグし、画面右下の「カスタムボタン」
  領域へドロップします。

8.ドロップするとこのような見た目になります。
  「保存」ボタンをクリックし、変更を保存します。

9. 取引先責任者を確認すると、「Conga Composer」ボタンが表示されて
  います。

10.「Conga Composer」ボタンをクリックすると、Conga Composerの
  アプリが起動します。

本内容は個人の見解であり、所属する企業を代表するものではありません。

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